2011年10月5日水曜日

電子書籍は書籍じゃない

ipadの発売を聞いて飛びつくように買ってからすでに1年以上経ちました。電子書籍と呼ばれる書籍関連のアプリケーションをを色々ダウンロードしてみましたが、僕はなんだか違和感をうっすらと感じ続けていました。そして僕は最近やっとその違和感の根っこに気が付きました。
電子書籍というネーミングがいけないのです。
モニター上の擬似書籍でページをめくる感触が再現されていたり、紙をめくる音が再現されていたりしても、それは所詮デジタルの中でのことにすぎません。レコードはレコード、カセットテープはカセットテープ、CDだろうがMDだろうが我々はそのコンテンツを載せている媒体の名で素直に表現し分けてきました。なのに、なぜテキストが中心のデジタルコンテンツだけは、わざわざ書籍という表現に固執しているのでしょうか?書籍愛好家を少しでも取り込みたいという製作者側の気持ちだけが先走っているように思えます。僕はipadのような端末の中にあるアプリケーションを書籍と呼ぶことに抵抗を感じていたようなのです。
コンテンツが魅力的なら、書籍という表現にこだわらずともお客様はついてくるはずです。

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