2012年3月17日土曜日
『ローマ人の名言88』
今から2000年ほど前、ローマ時代の人々は繁栄と平和を謳歌し金もうけに走る人や恋愛を楽しむ人があふれていたそうです。そんな現代の私たちと変わらない暮らしをしていたローマ人は、たくさんの言葉を残していきました。日本でもことわざのように使われるそれらの言葉は、ラテン語のため正確な出典を知らない日本人が多いようです。ラテン語学者の山下太郎氏が出典を明らかにしながら分かりやすく紹介してくれているのが『ローマ人の名言88』(牧野出版)です。
読みやすいこの本を読んでいると、2000年前の人たちも現代人と同じ悩みを持っていた事に気づきます。生死感、時間の使い方、目的意識、友情、恋愛問題、金銭問題、あらゆる事柄で現代人と共通しています。逆に言えば、人類が2000年かけても解決できない問題が山ほどあると言う事です。これは人が人間である限り抱え続けていかなければならないテーマなのかもしれません。
そう考えると、自分が直面しているこの悩みの簡単な解決方法などあるわけないし、過去においても現代社会でも同じ悩みに苦しんでいる人はたくさんいるはず、と思うのが正解のような気がしてきます。会社勤めで苦労している人、人間関係で悩んでいる人、将来に不安を抱いている若者、にお勧めの1冊です。『ローマ人の名言88』山下太郎/著 牧野出版/刊
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