2010年10月8日金曜日

僕はなぜ読み聞かせにこだわるのか?

僕は2006年2月から絵本の読み聞かせを始め、今年の9月で通算128回を数えました。
僕は語りでも紙芝居でもなく絵本の読み聞かせにこだわっています。それは僕の読み聞かせで気に入った絵本に出会ったら、買って帰って欲しいと願っているからです。ですから基本的に僕は、現在品切れ再販未定の絵本や稀少な絵本は読みません。
「すべての子どもに読書の喜びを」と願うのであれば、すでに本の楽しさを知っている子ども達だけを相手にするのではなく、町に出て現代を生きている子ども達に語り掛けるべきです。そうでなければ、すべての子どもに読書の喜びを知ってもらうことなど未来永劫不可能です。
自分達が選んだ絵本に「よい絵本」という帯をかけて悦にいっている人たちがいます。作家や出版社が苦労して作った絵本を良いだの悪いだのレッテルを貼るとは失礼だとは思わないのでしょうか?このような瑣末な活動がかえって読書推進の妨げになっているように思います。
今の子どものまわりには娯楽があふれています。本なんか読まなくても困りません。本当に子ども達を本に振り向かせたいのであれば、よほど新しい工夫をする必要があると僕は思います。

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