2009年10月29日木曜日

少女パレアナ

タイトルは女の子向け児童文学のようですが、全ての大人に読んでもらいたい小説です。
11歳のパレアナは両親を亡くし叔母の家に引き取られます。義務感だけでパレアナを引き取った叔母は、パレアナに何もない屋根裏部屋しか与えず、何かにつけてつらく当たっていました。しかしパレアナはどんなことに遭遇してもそこに喜びの種を見つけようとします。それは「喜びのあそび」と言って、亡くなった父親から教わったものでした。
おしゃべり好きで快活なパレアナは、その「喜びのあそび」の仲間を少しずつ増やしていったのでした。それまでは平凡な村の閉塞感の中で息を殺して暮らしていた村中の人たちが「喜びのあそび」によってみるみる明るく活発になっていったのです。
ところがある日パレアナは交通事故にあい下半身不随になってしまったのです。
さすがにこの時ばかりはなかなか喜びを見出せずにいたパレアナでしたが・・・。

『少女パレアナ』 エレナ・ポーター/著  松岡花子/訳 角川文庫/刊

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