日本人の感覚からすると、アメリカの政治は「議会制民主主義のお手本」といったイメージがありますが、この本によるとアメリカの政治は一握りのユダヤ系財界人に牛耳られており、彼らは大企業の経営と政府の要職との間を行ったり来たりしては自分らに都合の良い政策に転換しているのだそうです。
しかもそのアメリカを牛耳っている企業は金融・保険・不動産に集中しているそうで、現在のアメリカの国民総生産のうち製造業の占める割合は13.6%にすぎないそうです。実業と虚業という言葉がありますが、今アメリカ経済を動かしているのは、マネーゲームと言われる虚業によるもので、その多くの利益が一握りのユダヤ系財界人の懐に滑り込む構造になっています。
8月31日に日本の政治は歴史的大転換を迎えました。しかし日本が今までと同じアメリカ追随政策を取り続ける限り、日本人がどんなに働いても日本が良くならないような気がしてなりません。
『資本主義崩壊の首謀者たち』 広瀬隆/著 集英社新書
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