2013年2月9日土曜日

指導力

柔道女子日本代表選手達が連名で指導者のパワハラを訴えた問題で、指導者たちの弁明の中に「信頼関係があると思った」という言葉があった。根本的な間違いに気づいていない。「自分たちに指導力が無かったから暴力を振るう方法しかなかった」点が問題なのだ。日本では、座禅で使われる警策のように修行には肉体的苦痛が伴うもの、という意識がある。それを都合よく解釈して来た指導者がいる。しかし今はパワハラの伴う指導は指導とは言えない。パワハラを行使する指導者は「自分の指導力が未熟だからパワハラをしてしまっている」事に早く気が付く必要がある。 スポーツであれ学校であれ職場であれ家庭であれ、パワハラで人を思い通りに動かそうしている人は100%間違っている、という常識を早く日本に定着させたいと思う。

2012年12月6日木曜日

長編ファンタジー

僕は基本的にエッセイのようなノンフィクション系の読み物が好きです。逆に全く架空の世界が舞台の小説だとなぜだか読み進められません。現代社会が舞台の小説でも長編となると読み切るのにかなりの努力を要します。これは小学生の頃からで、実話だと思って読んだ本が創作だと知ってがっかりした事が何度もあります。極端に言うと、架空の話に事実が5割含まれているものよりも、ノンフィクションの話に5割の作り話が含まれているものの方が好きなのです。 自分でもなぜなのかわからなかったのですが最近気が付いたのは、どうやら「他人の頭の中で作られた話に長い時間付き合う気持ちになれない」という思いがどこかにあるからのようなのです。 読書推進運動をされている方の中には、絵本から読み物へ、読み物から長編ファンタジーへ誘うことこそ使命、というように考えておられる方が少なからずおられるように見受けられます。しかし絵本や創作読物や長編ファンタジーというジャンルに優劣などあるはずがありません。 もし本の面白さを伝えるはずのメッセンジャーが、個人の楽しみの領域にずかずかと入り込んでは口を挟むようなケースがあるとしたら、それは逆効果でしかないと言わざるを得ません。

2012年11月4日日曜日

新人作家

最近、絵本作家を目指している人たちにお会いしたり作品を拝見したりする機会が増えています。しかし「この人本気で絵本作家を目指している!」と思わせてくれる人や作品にはなかなか出会えません。「ものになる作家に出会えるのは“せんみつ”(1000人に会って3人)だ」と言われていますので当然なのかも知れませんが、それにしても手応えが無さすぎます。 幼いころに読んだ絵本を思い浮かべて「あれくらいだったら私にも描けるかも」と思って絵本作家を目指している人がいるようならそれは大きな間違いです。絵本は30年前に出版されたものでも今でも普通に売り上げベスト10に顔を出してくる特殊なジャンルです。シュリンクしていると言われるこの絵本業界でデビューするためには、今まで出版された絵本たち全てを乗り越えるぐらいの気迫を持った作品でなければ難しいと思った方が良いでしょう。絵本作家も作家のはしくれなのですから、身を削る思いをして作品を仕上げていただきたいと思います。 そしてもしオリジナリティあふれる絵本を描く新人に出会えた時には、絵本業界全体で惜しみないバックアップをすることが大事だと僕は思っています。

2012年10月22日月曜日

学校

学校にはなぜ行かなければならないのでしょうか?義務教育とは「国(自治体)や人(保護者)が子どもに受けさせなければならない教育」のことであって、子どもには教育を受ける権利はありこそすれ義務はありません。だのに今の大人は子どもが学校に行かない事を許しません。この先の見えない不況時代に「我慢して学校に通えば明るい未来が待っている」などとは誰も言えないのにです。1947年以来65年間全く変わらず、記憶力競争や大人しく座っている拷問を子どもに強要し続けているだけです。そのストレスがいじめにつながっている事に気が付いている大人が少なすぎます。子どもは好奇心のかたまりです。上手にアプローチすれば皆学びたがるものです。 僕は学校の「いじめ」をなくす方法はそこにあると思います。

2012年8月27日月曜日

絵本作家の卵たち

絵本作家になりたい人たちが集まっているサイトがあったので覗いてみたのですが、良くある質問というのが「絵本作家になるにはどうすればいいのですか?どこに進学すればいいですか? 」といったものだそうでビックリ。絵本にある作家のプロフィールを見れば、皆様々なプロセスを経て絵本作家になっていることなどすぐわかるでしょうに。 また、それ以上に驚いてしまったのが「絵本作家の収入は?食べていけるのでしょうか?」という質問が多いという事。小説家であろうと作曲家であろうと、皆表現したい何かがあるからこそそれを発表しているはず。「食べていけるかどうかはあなたの作品次第」に決まっています。絵本作家とイラストレーターは根本的に違います。スポーツ選手でも役者でも、皆最初はアマチュアだったはず。そして今プロとして生計が成り立っている人はほんの一握りしかいないはずです。 「絵を描くのが好きだから絵本作家にならなれるかも」とか「長編小説だと荷が重いけど絵本だったら私でも翻訳出来るかも」とか思っておられる方がいらしたらがっかりです。 そして何より、表現したいパッションよりも食べていけるかどうかが優先している方には、即刻辞められることをおすすめしたいと思います。