2009年9月23日水曜日

応援したい、手伝いたい、仲間になりたい。

僕はその人に会うために名古屋に行きました。本当は北海道の赤平という町に住んでいる方なのですが、ほとんど地元に帰れず全国を旅する毎日なのだそうです。今年の6月に彼の講演録を読んでからと言うもの、ずっと会う機会を探していた僕は、名古屋で講演があると聞き駆けつけました。43歳の丸顔で中肉中背の彼は、基本的にはいつも植松電気と書かれたつなぎを着ていますので、けして大勢の中で目立つタイプでもありません。小さいときから一人遊びが大好きで小学校の時は紙飛行機に夢中。中学高校とパッとせず、かろうじて入れたのが北のはずれの北見工業大学。同級生は受験に失敗していやいや入学してきた連中ばかり。そんな中で彼は大学生活を送ったそうです。
そんな彼がほんの5年前に北海道大学の永田先生に出会ったことによって、みるみる本格的なロケット実験に係わることになりました。小さいときから「落ち着きが無い、協調性が無い、勉強に集中しない、試験の点数が悪い」とバツをつけられ続けて来た彼が、「ロケットや飛行機の仕事なんてお前の成績じゃ無理、赤平に生まれた時点で無理」と言われた彼が、今や世界最先端の宇宙開発にかかわることができている経験から「子どもの可能性を奪い続けている今の社会はおかしい」と感じ、自腹でロケット教室を開いています。
今彼には壮大な計画があります。まず自腹で大学を作ろうとしています。3億円の借金をしてもう建物は出来てしまいました。北海道は世界的に見ても宇宙開発に最適なのだということに気づき、国際宇宙センター構想を掲げています。建物や道や電気ガス水道そして食物を安く供給できる実験をするために自腹で町を作ろうとしています。
北海道の平原のど真ん中で、たかだか43歳の町工場の男がこんな構想を実行に移そうとしているのに、それを知った我々がマッドサイエンティストでも見るように傍観していて良いのでしょうか?明らかにこれは日本の未来のためになる壮大な試みなのです。僕は応援します、手伝います、仲間になります。

植松電機 http://uematsu-electric.fte.jp/kaisya.html#
カムイスペースワークス http://www.camuispaceworks.com/

DVD&BOOK 植松努の特別講演会『きみならできる!「夢」は僕らのロケットエンジン』
現代書林/刊 税込4,200円

2009年9月2日水曜日

資本主義崩壊の首謀者たち

日本人の感覚からすると、アメリカの政治は「議会制民主主義のお手本」といったイメージがありますが、この本によるとアメリカの政治は一握りのユダヤ系財界人に牛耳られており、彼らは大企業の経営と政府の要職との間を行ったり来たりしては自分らに都合の良い政策に転換しているのだそうです。
しかもそのアメリカを牛耳っている企業は金融・保険・不動産に集中しているそうで、現在のアメリカの国民総生産のうち製造業の占める割合は13.6%にすぎないそうです。実業と虚業という言葉がありますが、今アメリカ経済を動かしているのは、マネーゲームと言われる虚業によるもので、その多くの利益が一握りのユダヤ系財界人の懐に滑り込む構造になっています。
8月31日に日本の政治は歴史的大転換を迎えました。しかし日本が今までと同じアメリカ追随政策を取り続ける限り、日本人がどんなに働いても日本が良くならないような気がしてなりません。
『資本主義崩壊の首謀者たち』 広瀬隆/著 集英社新書